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Kilimanjaro Project! レポート 登山6日目

フォ~っ!と背伸び中 ●9月7日 登山6日目4,090mから4,920mへ

ほぼ全員が何かしらの高山病症状があるが、欧米人は頭痛薬などを積極的に使い、平静を装っているらしい。いやむしろあのテンションの高さはなんなのだ?と思えるほどだ。みんな異様な元気さだ。4日目以降、歩行時間は短めとなり、大体4~5時間程度で、今日も同様の短めの行程だ。
そこで苦しいながらも、そして動かない頭を一生懸命使い、歩いている途中にはさまざまな参加者との会話を試みる。「日本は選挙だろう?」「日本の出生率が低いままなのはどうして?」「中国と韓国、日本人の見分けはつく?」など、さまざまな質問に対し、返答したい自分の意見はあるのだが、彼らにきちんと伝えることができたのか、不安は残る。 ポーターは荷物を頭に載せ、小走りで、私達をからかいながら追い越していく
左よりコバ(日本)、クリスチャン(スイス)、ジョーシ(ケニア)みんな友達! 今回の参加者はヨーロッパから8名、アフリカから2名、アジアから私たち2名、そしてアメリカから16名だ。ヨーロッパからの参加者にはかなり英語が話せない人が2名ほどいたが、他には我々が群を抜いて英語を理解できないことが多く、十分なコミュニケーションを図ることができない場面が多かった。
これは非常に残念なことで、ある意味このグループでは"障害者"であると言える、とすら感じた。視覚障害を情報障害とよく言うように、こうなると言葉の問題で意見を述べられない状態は、ひとつの情報障害と言わざるを得ない、などと考えた。 一歩一歩、空に向かって登っていく
アタック前最後のキャンプ地。頭が働かない さて今日我々は通常登山コースの最終キャンプ地であるBARAFU CAMP(4,620m)のさらに300m上にある無名のキャンプ地を目指す。今夜午前0時に始まる頂上アタックを少しでも有利に進めるためだ。やはり標高は高く、一歩一歩が重く感じられる。
やっとのことでキャンプ地に到着すると、我々に限らず、メンバーの多くが自分たちのマット、寝袋を広げることもままならない。頭上にはずいぶんと近づいたとはいえ、ここから頂上まで一気に進むとはとても考えられないキリマンジャロの頂が氷河に抱かれて鎮座している。ここまで来れたことに本当に感謝する言葉が次から次へと出てくる。 トイレもないため開放的・・・
満点の星空、いよいよ今夜出発 食欲もやや落ちているが、明日に備えきちんと食事をして早めに寝袋に入る。明日の準備も日が暮れる前に全て済ませた。私の視力は暗くなるとぐっと低下し、ひとつひとつのものが見つけられないことが多いからだ。明日は午前0時出発でいよいよ頂上アタックだ。この夜テントに入る前、もう何年も見えなかった星を見ることが出来、感激した。澄んだ空気、驚くほど明るい星の瞬き、新月、周囲の暗さ等さまざまな条件がこの機会を与えてくれた。明日もいい天気で、素晴らしい日の出を迎えることが出来るだろう。きっといいことがある。
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