11/23(木祝)に開催された瀬戸内JAM'23。
22日(火)の前日イベントでは島の小学生主に6年生を対象にブラインドクライミング体験会を実施しました。
会場は、島内唯一のクライミングジム、ミナウタリさんです。
普段車移動が多い島内、白杖を持った人も見かける機会が少ないとのことで、最初は緊張感のある空気感でした。
参加してくれた小学生8名と親御さん1名に入っていただき、3人×3チームに分かれて、まずは初めての方も多かったので、クライミングに挑戦!
身体が温まってきたところで、代表小林から視覚障害の人とクライミングを楽しむための「HKK講習会」へ。
子どもたちだけでなく、親御さんやジムのスタッフさんたちも熱心に聞いてくださいました!
初めてなのに目かくしクライミングまで体験した子どもたちは興奮した様子でしたが、ゲームが始まりさらにヒートアップ!
チームで1人がアイマスクで登り、残りの2人が順番にガイドや手助けをするのですが、どの課題を登るかは代表小林とのじゃんけん次第!
難しい課題にも触れてみたり、点数が取れるよう作戦を練ったり、ゲーム中は終始賑やかでした。
そしてなんと言ってもこの日は、瀬戸内JAMのゲストでクライマーの安馬佐知さん、大場美和さんがお手本や、目かくしクライミングのチームとして参戦してくれていました。
ジムにいた大人は特にお2人の豪華な目かくしクライミングに大興奮、子どもたちも驚くほど盛り上がりました!
最後の挨拶をする頃には、代表小林の言葉に力強い声で答えてくれるようになった子どもたち。
目かくしで登る体験以上に、「自分が目かくしをしている時に、友達のどんな行動や声がけが嬉しかったか」、そして「自分が登るだけでなく、自分の声で誰かが登れた時の、自分ごとのような嬉しさ」を覚えておいてほしいとメッセージして、イベントは終了しました。
大学進学のタイミングなどで高確率で島の外の世界にでる子どもたちに対して、多様性について考えるきっかけになっていればと願うばかりです。
23日(木祝)は、オートキャンプYOSHIDAにてマルシェやスラックライン体験、そして周辺でトップロープ、ボルダリング、トレッキングの体験が行われました。
島のビールを片手に、前日のイベントに参加してくださった親子連れや「映画を見た」という方に話しかけていただき、ありがたかったです。
そして夜は、「瀬戸内クライミングフィルムフェスティバル」。
暗くなってきた時間から、野外でクライミングにまつわるショートフィルムや映画だけを上映する珍しいイベントです。
パラクライミング日本代表の会田祥選手のジャックと豆の木のトライに密着したフィルムや、安間佐知さんと中嶋徹さんのトークショーの後、トリは代表小林のご挨拶の後「ライフ・イズ・クライミング!」が上映されました。
寒い中たくさんの方が最後まで楽しんでくださり、周囲でご覧の皆さんの囁き声で生感想が聞けて、これまでの映画館での上映とは一味違った素敵な夜となりました。